- たばこは動脈硬化を進展させ脳梗塞や心筋梗塞などの病気にかかりやすくなります。
- 喘息や慢性気管支炎を悪化させ慢性閉塞性肺疾患(COPD)の状態に進行しやすくなります。COPDは肺での酸素と二酸化炭素の交換がうまくできなくなり呼吸がしにくくなる病気です。
- たばこには4000種類もの化学物質がふくまれそのうち発がん物質は60種類もあるといわれています。
肺がん、喉頭がん、胃がん、食道がん、膀胱がんなどさまざまながんのリスクが高まります。 - 骨粗鬆症のリスクも高まります。
- 糖尿病、メタボリックシンドロームのリスクも高まります。
副流炎による害
またたばこは吸っている本人よりも副流炎による周りの被害、特に家族、子供たちへの被害も深刻です。有害成分は不完全燃焼によりより多くが発生するため副流炎には吸うけむりよりも多くの有害物質が含まれているからです。
空気清浄機はたばこのにおいは除去できても有害物質を全部とり除くことはできません。たばこは自分一人の問題ではないのです。
女性におけるたばこの害
- 不妊の原因になったり、妊娠中の喫煙は低出生体重児や乳幼児突然死症候群、発育不良や知能低下の原因にもなり赤ちゃんへの影響が心配されます。
- 女性は閉経後女性ホルモンが減る影響で男性に比べ骨粗鬆症になりやすくなりますが、たばこはこの骨粗鬆症のリスクも高めます。
- 美容にもかなりの悪影響をおよぼします。たばこはお肌の大敵。肌はくすみ、きめが粗くなりシミやしわが増えます。声はしわがれ声となり歯肉や歯の着色、口臭の原因にもなります。歯槽膿漏にもなりやすくなります。
これでもあなたはたばこを吸い続けますか?
たばこの害は十分わかっているつもりなのにたばこがやめられない、何回禁煙をしてもまた喫煙を始めてしまう方。それはニコチン依存症かもしれません。ニコチンの離脱症状は自力ではなかなか克服できるものではありません。
クリニックで禁煙治療を始めましょう。
たばこを吸うとニコチンが数秒で脳に達し快感を生じさせる物質ドパミンを放出させます。ドパミンにより喫煙者は快感を得るとともにまた煙草を吸いたい欲求が生じふたたびたばこを吸い、ドパミンが放出され・・・と悪循環に陥ります。
禁煙治療
ニコチン依存症の場合、健康保険で治療が可能です。当クリニックではニコチンパッチ、ニコチンガムなどのニコチン代替療法ではなく、ニコチンを含まない内服薬で禁煙治療をおこないます。
禁煙治療の流れ
1:初回診療 | *保険診療を行うため、以下の条件を確認し問診を行います。 条件1 直ちに禁煙しようと考えている。 条件2 ニコチン依存症スクリーニングテスト5点以上 条件3 禁煙治療を受けることに同意している。 ※35才以上の方はブリンクマン指数(喫煙年数×1日の本数)が200以上であることが必要です。 *呼気1酸化炭素(CO)濃度測定します。 *薬の説明と禁煙開始日を決定します。 |
2:再診 | 2週間おきに12週間受診し、問診を行い呼気1酸化炭素濃度を測定します。その後12週間追加投与も可能ですが、その際は自由診療となります。 |
3:禁煙治療終了 |
禁煙治療を希望される方は電話にてもしくは窓口にてご予約をお取り下さい。
ニコチン依存症スクリーニングテストはダウンロードできますので初回診察時にお持ちください。
用紙は窓口にもおいています。